Bloom Vision

長崎県壱岐市でAIサッカークリニック開催しました

離島交流大会「3アイランズ+トレジャーズカップ」内で実施

2026年7月23日、長崎県壱岐市で行われた離島交流大会「3アイランズ+トレジャーズカップ」の会場で、考える力を伸ばすAIサッカークリニックを開催しました。中学生年代を中心に約68名が参加。午前はピッチでポジション別のサッカークリニック、午後はAIワークショップとトークショーという構成で行いました。

壱岐AIサッカークリニックの参加者による集合写真(長崎県壱岐市)
大会会場のグラウンドにて。中学生年代を中心に約68名が参加しました。

この記事の要点

開催日
2026年7月23日
場所
長崎県壱岐市(3アイランズ+トレジャーズカップ 会場)
共催
長崎県サッカー協会・壱岐サッカー協会が共催する離島交流大会内で実施
参加者
約68名(子ども34名・保護者34名)/中学生年代が中心
内容
午前=ポジション別のサッカークリニック(元Jリーガー3名が指導)/午後=AIワーク2種(スパイクデザイン/栄養)、トークショー
指導
DF=前田悠佑/MF=幸野志有人/FW=大竹洋平(いずれも元Jリーガー)
評価
総合満足度4.64/5・★4以上96%・リピート参加意向100%(参加後アンケート)

大会の“中”でクリニックを開くという形

今回の会場は、長崎県サッカー協会と壱岐サッカー協会が共催する離島交流大会「3アイランズ+トレジャーズカップ」。壱岐・対馬・五島といった島のチームが集まり、真剣勝負を戦う場です。AIサッカークリニックは、その大会プログラムの一部として実施しました。

単独開催ではなく大会の中に組み込むことには、はっきりした利点があります。すでにサッカーのために集まっている子どもと保護者に、追加の移動負担なく届けられることです。

今回は大会の進行に合わせ、午前にグラウンドでサッカークリニック、午後に屋内でAIワークショップ、その後にトークショーという構成にしました。通常のAIサッカークリニックはAIワークを先に行い、考えたメニューをそのままピッチで試す流れですが、会場と大会日程の条件に合わせて順序を入れ替えています。プログラムは開催地の事情に合わせて組み直せます。

会場に掲出されたAIサッカークリニックと日本財団HEROsの横断幕(壱岐市)
会場入口。日本財団のスポーツ社会貢献プロジェクト「HEROs Sportsmanship for the future」の横断幕と並べて掲出しました。

午前 ポジション別のサッカークリニック

1日は、グラウンドでのサッカークリニックから始まりました。参加者をポジション別に3グループへ分け、元Jリーガーが1グループずつ担当しています。DFを前田悠佑、MFを代表の幸野志有人、FWを大竹洋平が受け持ちました。

ポジションごとに分けたのは、中学生年代がいちばん具体的な課題を持ち始める時期だからです。「ディフェンダーとして何を見るか」「フォワードとしていつ動き出すか」といった問いは、全体練習ではなかなか個別に扱えません。元Jリーガーが3名そろっている編成だからこそできる形でした。

グラウンドでポジション別の指導を受ける参加者たち(壱岐)
グラウンドでの指導。ポジションごとに3グループへ分かれ、それぞれに元Jリーガーが1人つきました。
シュートに飛びつくゴールキーパー(壱岐・3アイランズ+トレジャーズカップ)
同じ大会会場のピッチにて。ゴール前の攻防。

AIワーク① 自分のスパイクをデザインする

1つ目のワークは「自分のスパイクをデザインしよう!」。色・形・模様・機能を自由に発想し、「こんなスパイクがほしい」を自分の言葉で説明するところから始めます。そのうえで、生成AIに実際のデザイン画像へ変換してもらいます。

このワークの狙いは、絵を描くことではありません。頭の中の曖昧なイメージを、他人(ここではAI)に伝わる言葉へ翻訳する練習です。うまく伝わらなければ画像は思った通りになりません。子どもたちは自然と「どこを直せば伝わるか」を考え始めます。

生成AIで作られたオリジナルスパイクの画像を表示したスマートフォン
言葉で伝えた条件から生まれた一足。手元の端末ですぐ形になります。
タブレットを使う中学生にスタッフが操作を説明する様子
端末の操作に不安がある子にはスタッフが個別にサポート。

最後は数名が前に出て、生まれたスパイクをプレゼンしました。「100m9秒」「フルカーボンプレート」など、自分で決めたコンセプトを堂々と説明する姿が印象的でした。

スクリーンに映したAI生成スパイクをプレゼンする参加者(壱岐)
スクリーンに映して発表。自分の言葉がそのまま形になった実感が、次の一歩につながります。

AIワーク② AIに栄養士になってもらう

2つ目は「AIに栄養士になってもらおう!」。アスリートにとっての栄養の基本を学んだうえで、AIに1週間分のアスリート献立を提案してもらいます。主食・主菜・副菜・汁物をそろえる、試合当日の食事は消化のよいものにする——といった観点を、実際の献立表として目に見える形にします。

このワークは保護者の反応がとくに良い時間でもあります。出てきた献立はそのまま家庭の食卓に持ち帰れる内容で、「今日から使える」ものになっているためです。子どもの学びと家庭の実用が同じ画面の上に乗るのが、親子参加型にしている理由のひとつです。

AIが提案した1週間のアスリート献立をスクリーンで確認する参加者と保護者
AIが組み立てた1週間の献立。ポイント欄まで含めて親子で読み解きます。

最後はトークショー 上手くなるために何をするか

AIワークショップのあとは、トークショーで1日を締めくくりました。テーマは「サッカーが上手くなるためには、何をするべきか」。午前にピッチで一緒に汗をかき、午後にAIで一緒に考えたあとだからこそ、話が具体的なところに落ちました。

元Jリーガー3名がそれぞれの経験から話す時間は、この日のプログラム全体を1本につなぐ役割になりました。AIは考えるための道具であって、上手くなるために何をするかを決めるのは自分だ——順番として、ここに着地させたかったからです。

トークショーで一斉に手を挙げる参加者たち(壱岐AIサッカークリニック)
トークショーの一場面。V・ファーレン長崎のはっぴを景品にしたやりとりもありました。
ベンチで試合を待つ選手たち(3アイランズ+トレジャーズカップ)
大会と並走する1日。ベンチで出番を待つ時間も含めて、島の夏でした。

参加者アンケートの結果

終了後に実施したアンケートでは、以下の評価をいただきました。

4.64/5
総合満足度
96%
★4以上の回答
100%
リピート参加意向

とくにリピート参加意向が100%となった点を重く受け止めています。一度きりの珍しい体験ではなく、「また受けたい学び」として成立したことを示す数字だと考えているためです。次回以降は、同じ子どもが2回目に参加したときに何を積み上げられるか——学びの連続性の設計を、次の課題としています。

AIサッカークリニックの横断幕を持つ参加者と保護者の集合写真(壱岐市・屋内会場)
ワーク会場での集合写真。子ども34名・保護者34名、あわせて約68名が参加しました。

離島・地方での開催について

Bloom Visionは、長崎県対馬市(2025年8月・市主催事業)、長崎市×長崎大学共催「テクノバフェス」(2025年12月)、福岡県久留米市(2026年5月・協賛6社)と、離島・地方での開催を重ねてきました。今回の壱岐市を含め、累計参加は245名になります。

都市部から離れた地域ほど、生成AIに実際に触れる機会は限られがちです。一方で、サッカーは地域にすでに根づいた集まりの場として機能しています。その集まりにAIの学びを重ねることで、特別な設備がなくても新しい体験を届けられる——これが、私たちが離島・地方での開催にこだわる理由です。

自治体・サッカー協会・クラブ・企業のみなさまからのご相談を承っています。大会やイベントのプログラム内での実施もご相談いただけます。

FAQ

AIサッカークリニックとはどのようなプログラムですか?

生成AIを使って自分で考えるワークショップ(約80分)と、その内容をそのままピッチで試すサッカー実技(約60分)を1日で行き来する、親子参加型の教育プログラムです。スパイクのデザイン、アスリートの栄養、練習メニューの考案といったテーマをAIと一緒に考え、実際に体を動かして確かめます。

離島や地方でも開催できますか?

開催できます。長崎県壱岐市・対馬市、福岡県久留米市など、離島や地方都市での開催実績があります。会場は屋内(AIワーク)とグラウンド(実技)の2つがあれば実施可能で、大会やイベントのプログラムの一部として組み込むこともできます。

参加にはどんな機材が必要ですか?

AIワークで使うデバイス(スマートフォン・タブレット・PCのいずれか。保護者の端末でも構いません)と、運動着・運動靴・サッカーボール・飲み物・タオルをご用意ください。専用のアプリやアカウントの事前準備は不要です。

AIサッカークリニックの開催・出張・協賛について

自治体・サッカー協会・クラブ・企業からのご相談を承っています。大会やイベント内での実施もご相談ください。

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